ロンドンで実施された調査によると、LGBTの人権は動物よりも重要性が低いという結果になりました。
データ会社のYouGovなどが実施したこの調査は、参加者に対して「あなたが将来について最も懸念することは?」という質問に対し、幾つかの回答から3つを選ぶというもの。
この調査でストレートが選んだ回答は、LGBTにとってはまだまだ厳しいもの。たったの3%が、「異なるセクシャリティや性自認に寛容になること」と回答しており、これは「動物の権利」の7%を下回るものでした。また、2%だけが、「ジェンダーの平等」を最も重要な問題として回答。
もちろん、LGBTの回答者は全く別の結果です。44%が「LGBTの平等」を、22%が「ジェンダーの平等」を最も重要な課題だと回答しました。
(Pink News)
LGBT回答者はイギリスの移民問題やテロリズムの問題についてはより重要性が低いと考えているという結果も。
また、同時期にPride Mattersに発表された別の調査では、84%のLGBTが「本当の自分自身になるのは困難」と回答、これはストレートの40%と比べると非常に大きい割合となります。
カミングアウトの状況はどうでしょうか。
12%のゲイ男性、17%のレズビアン、46%のバイセクシャルが家族には言っていないとしています。職場においては86%のゲイ男性、56%のレズビアン、 56%のバイセクシャルがカミングアウトしていません。
元人権は弁護士であるロンドン市長のサディク・カーン(トップ画像、wikipediaより)は説明します。
「LGBTの平等について長い間闘ってきた。そのことは幾分か祝福してもいいことだ。ただし自己満足してはいけない。未だに多くの人々がセクシャリティやアイデンティティによる差別や偏見に直面しているのだから。」
「ロンドンはすべての国籍、民族、生き方の人々のホームであり、LGBTコミュニティが心地よく自分らしく生きられることは非常に重要である。」
ロンドンで開催されるプライド向けのスピーチだと思いますが、LGBT先進国のイギリスでもまだまだの状況。日本でもLGBTが自分らしく生きることができるまではまだ時間がかかるかもしれませんね。
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