ゲイ・レズビアンがバイセクシャルを否定的に考える理由。調査結果。

なぜゲイやレズビアンがバイセクシャルに対してネガティブな態度をとるのか。

この原因について、最近興味深い調査結果が報告されました。

『性的指向と性の多様性ジャーナル(Sexual Orientation and Gender Diversity Journal)』に公表されたこの研究では、「バイセクシャル女性は、女性に対してよりも男性に魅力を感じやすい」ために、レズビアン女性はバイセクシャル女性をディスっているという説。

この理論を、「男性中心主義的欲望仮説(Androcentric Desire Hypothesis)」と命名しています。

この研究は、『LGBTの中における関係を見直すことで、バイセクシャルの人々の健康を改善する』ことを目的として進められているもの。

バイセクシャルの人々が最も高いレベルで差別や不名誉を受けていることは度々報告されています。最近英国で実施された調査によると、46%のバイセクシャルが職場においてカミングアウトしておらず、これはゲイ男性の12%やレズビアンの17%と比べて高い比率となっています。

また国際連合が実施した調査でも、バイセクシャル女性が家庭内暴力を受ける割合が最も高く、69%に上ることが報告されています。ちなみにバイ男性は37%でした。

今回提唱された「男性中心主義的欲望仮説」は、LGBTコミュニティの中でバイセクシャルの人々がどのような立ち位置にあるかを示唆します。

ハリウッド俳優のNIco Trtorella はLGBTコミュニティにおける『バイセクシャル嫌悪 (bi-phobia)』について説明します。

「まず、バイセクシャル嫌悪とバイセクシャル無視はコミュニティにおける最大のもdないだ。テレビや映画の中でバイセクシャルのキャラクターがポジティブな役割で登場することはほとんどない。」

「非常に多くの人々が、バイセクシャルは『ゲイになる途中経過』だと考えている。それは全くの誤りだ、少なくとも自分と、私の知る多くのバイセクシャルにとって。」

「バイセクシャルやストレートの女性、ゲイ男性と過去に付き合ってきた。一番受け入れがたいと感じていたのは、バイセクシャルがどちらの性別、セクシャリティとも付き合えると考えることが難しいゲイ男性だった。」

さていかがでしょうか。

この理論によると、レズビアン女性は、ただただ嫉妬心によりバイセクシャル女性を受け入れられないように捉えられそうです。

バイセクシャルが同性、異性のどちらかにより魅力を感じるかはケースバイケースな気はします。ただし、バイの人はいざとなれば異性と付き合って社会のマジョリティに溶け込むという手段を取れるという意味で、ゲイ及びレズビアンから羨ましがられる(つまりは嫉妬される)というのはあるかもしれません。

結局最後はゲイ及びレズビアンと別れて子供を作って幸せな家庭を築く。そんなバイの人は結構多いですからね。

Gay Star news

 

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