中国人LGBTの不動産投資事情。多くのLGBTが東南アジアの物件を購入している。

タイの首都バンコク及びビーチリゾートのプーケットは、中国人LGBTがコンドミニアムを購入するのに人気な東南アジアの都市となっています。

その理由はバンコクやプーケットはLGBTにとって心地よい居場所であるため、と中国の不動産情報サイトJuwai.com はレポートします。

Juwai.comの編集長であるCarrie Lawによれば、「中国本土のLGBTである不動産購買者はバンコクにおける不動産購入希望者の5-8%に上る」とのこと。金額にすると過去18ヶ月間で5,000万-8,000万米ドルに及びます。

中国人LGBTの購買力は2017年度で9,380億ドルで過去2年で3倍に急伸、平均月給も世界平均の5倍以上となっています。

(中国人LGBTの購買力合計はすでに日本を超え、世界第2位。Bangkok Postより。)

Law氏によれば、「LGBTの有利な点は、子育てをしないことから可処分所得が多いこと。

中国では、同性愛は2001年まで公式に精神病と分類されており、中国人LGBTは困難な生活を強いられていました。

「ところが、彼らは国の外では自身のセクシャリティをオープンにしており、パートナーと自由に暮らすことを望んでいます。住み心地のいいところに不動産を保有することを望みます。」

中国人LGBTは、他の中国人投資家とは別の視点で不動産を選定します。ストレートの中国人投資家が不動産を選定する最も重要な要因は子どもの教育や生活に関すること。一方で、中国人LGBTは自身の住みやすさや投資価値があるものを選びます。

そういう意味で、アジア随一のLGBTに寛容な国であるタイの首都バンコクは中国人LGBTにとって人気の不動産投資国となります。

中国人LGBTは経済の中心地を好む傾向があるものの、経済的に余裕がない場合は郊外でも交通の便が良いところを選ぶとのこと。

バンコクの不動産業界も中国人LGBTの投資に対して積極的に誘致。不動産価格はここ5年で2倍となっているそうです。

タイを含め、東南アジアは中国人LGBTに人気の不動産投資先となっており、その理由は『寛容』『近隣』『経済的余裕』

LGBTに寛容な東南アジア国としてはタイの他に、カンボジア・プノンペン、フィリピン・マニラ、ベトナム・ホーチミンなどが人気です。シンガポールや香港、シドニーなどは不動産価格が高くなりすぎており、投資先としては人気がないとのこと。

自国がLGBTに不寛容なのであれば、さっさと国外に出て快適に暮らす、そんな選択が当たり前の世の中になりつつありますね。今後日本のLGBTシーンの状況次第では、日本人LGBTの間でもこの動きは加速するかもしれません。

Bangkok Post

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