新しい調査によると、『レズビアンと及びバイセクシャル女性は、異性愛者の女性よりも太りすぎ/肥満である可能性が高い』と報告されました。
イーストアングリア大学などが、公共衛生ジャーナル(Journal of Public Health)に発表した新しい研究では、性的指向と肥満指数(BMI)の関係を調査。
結果、肥満と診断された女性は59.3パーセントのレズビアンに対し、ストレート女性では57パーセントとの結果に。
同研究では、『LGBTの人々を同質なグループとして扱わないことの重要性』を指摘し、「性別の違いを、健康と医療ニーズにおいて考慮することが重要である」と説明します。
ゲイとバイセクシャルの男性の場合
ゲイやバイの男性は、ストレートの人よりも太りすぎである可能性がかなり低いとのことですが、逆に『痩せすぎである割合が3倍近くにのぼる』と報告されています。
データによると、痩せすぎである人の割合は、ゲイ男性が3.4パーセント、バイセクシュアル男性が2.9パーセントとストレート男性の1.2パーセントに対して多くなっています。
肥満に対しては、ストレートの67.5パーセントが過体重または肥満であるのに対して、同性愛者の52.4パーセントであり、健康的であると言えます。
LGBTの健康問題
上記の結果を受け、主任研究員Dr Joanna Semlyen氏は「レズビアンやバイセクシャル女性は過体重や肥満のリスクが高い。」と結論づけます。そして「太り過ぎや肥満は、冠状動脈性心臓病、脳卒中、がん、早期死亡などの症状の危険因子となるため、心配だ。」とコメント。
一方で、ゲイやバイセクシャル男性については、
「ストレート男性よりも低体重であり、体重が著しく低いことも、死亡率の上昇など健康問題に関連しているという証拠が増えている。」
研究者は、LGBTは『ホモフォビア(同性愛恐怖症)』のため、心理的なストレスにさらされる可能性が高い」とも指摘し、このような心理的ストレスが「精神的健康と健康行動に影響を与える」と説明します。
Semlyenは、「性的指向とBMIの関係の根本要因を理解するためにはさらなる研究が必要である」としながらも、「社会政策立案者と臨床医が今回の研究結果を踏まえ、LGBTに対してより良い医療やケアを提供することを提案します。
ゲイは身体を絞りがちなため痩せすぎ、レズビアンは男前に見せるためたくさん食べがち、と言うところでしょうか(女性ポジションのレズビアンもいらっしゃるので一概には言えませんが。)
ただし、セクシャリティにより健康意識の違い、と言うのは意外と大きいかもしれませんね。
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