英国コヴェントリー大学及びアベリトウィス大学の研究者が、画像投稿SNSのTube Crushを分析した結果、普通の男性としてはあまり喜ばしくない結果に。
Tube Crushは、いわば『地下鉄内隠し撮り共有サイト』であり、地下鉄で見かけたイケメンを投稿するというもの。発表から６年の歴史があります。
アメリカでは同様の単独アプリはありませんが、インスタグラムのアカウントで『Hot Dudes Reading』というのが有名とのこと。こちらはニューヨークの地下鉄で見つけたイケメンをシェアするもの。
３年にわたる今回の分析調査によると、サイトに投稿された画像は『白人』が多く、ロンドンやニューヨークのような欧米大都市ではまだまだ白人が人気。
また、写真やコメントは、男性の筋肉や股間の膨らみなど、セクシャルな内容、また男性の豊かさを象徴する時計や高価なスーツ、スマートフォンの投稿が多かったとのこと。
「現代の私たちは進歩していると思っていたけど、その欲望はいまだにお金や強さに惹かれている。」
と、論文の著者であるエイドリン・エヴァンズは説明します。
「スーツを着た賢いビジネスマンからジム中毒のマッチョまで、Tube Crushに投稿された写真が示すように、現代では未だに富と筋肉で象徴された男性的マッチョ文化(masculinity) が賞賛されえている。」
ちなみにこのサイト、やはりプライバシーが問題となっているようで、色々苦情がきているようです。
ウェブサイトの創設者であるスティーブ・モーションは、「連絡をくれればいつでも写真を取り下げる」と反論します。
「誰でも、望む人がいれば100％写真を取り下げている。」
さていかがしょうか。
地下鉄隠し撮り画像の多かったものが、魅力的な男性の典型像を表すかには異論がありそうですが、やはりマッチョな男性、金持ちそうな男性というのは注意をひき、なんらかの欲望を喚起するのかもしれません。
それにしても、隠し撮りサイトが堂々と運営されているのがすごいですね。さすが、清濁併せ飲む欧米のウェブ世界。こういう試みの中から、プライバシー保護との妥協点を見出し、また新たなクリエイティブなサービスが誕生していくのでしょう。
ただし、最近ではFacebookのプライバシー保護問題など、欧米でも規制が厳しくなっているので、今後はこのようなサイトは存続できないかもしれません。
褒められ、愛でられるのであれば、多少隠し撮りされてもOKと言う人もいるのかもしれませんね。（いないかな。）
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