米国の若年成人に対する全国調査の結果、多くの若者はLGBTQの平等を促進する政策を支持する一方で、ストレートとLGBTQの人々の間での同性愛嫌悪も広まっていることが示されました。
GenForward Surveyは、シカゴ大学の政治学教授キャシー・コーエン(Cathy Cohen)と彼女の研究チームが運営する1750人の若者(18歳~34歳)に対する世論調査。
今回の調査では、LGBTQの問題にフォーカス。結果、若年成人はLGBTQの採用、雇用保護、兵役、HIV /エイズ予防と治療のための資金援助などに関して、平等を促進する政策を強く支持していました。
いずれの人種グループにおいても60%以上がLGBTQ方針を支持しており、雇用保護のような一般的な方針の支持率は91%にも及びました。
しかし一方で、多くの若い成人が同性愛に好意的ではいという結果も。
参加者は、「私たちの社会における同性愛の受容が、モラルを悪化させているか」との声明に同意するかどうか尋ねられました。
結果、大多数の若者(59.5%)が同意しない一方で、それなりの数が合意しました。(36.1%)
ストレートの人が同性愛を嫌う傾向がある(40%)のは理解できますが、驚くべきことに多くのLGBTQの若者のまたこの声明(21%)に同意しています。
この調査では、LGBTQの若者たちが「同性愛が道徳的に間違っている」と信じている理由については説明していませんが、Cohenは「同性愛」という言葉に付随する汚名によると推測します。
調査で唯一『ホモセクシャリティ』という言葉を引用した箇所だ。この言葉は、私たちの文化において悪いもの、逸脱したものとして描かれるトリガーとなったのだろう。
人は頭の中で2つの矛盾した立場を同時にとっていることを示している。若者たちは誰もが平等な権利を持つべきだと考えている一方、『ホモセクシャリティ』という言葉は『家族の価値」と呼ばれるものを弱体化させるかもしれないとも考えている。
もう一つの可能性は、結果が示しているとおり、LGBTQの若者の21%は同性愛嫌悪者であるということ。この研究に参加したLGBTQの若者の多くが、同性愛が不道徳であると信じており、自分の内部にある同性愛嫌悪を被っています。
コーヘン氏は説明します。
「ミレニアル世代のストレートの若者のうち、40%が「同性愛はモラルを破壊する」と考えていることについて、理由が何であれそれは驚くべき問題である。やるべきことは多く、LGBTQの現実を若者に教えるとき、それは当然のものとして取り扱うべきではないことを示している。」
ちなみに、調査は参加者を無作為に選択し、2018年5月17日から6月3日の間で電話、郵便、電子メール、および対面で参加したとのこと。
さていかがでしょうか。
まだまだアメリカでも「男女が結婚して、子供を作って生きていく」というのがモラル的な生き方の模範なのでしょうか。身近な友人や親族にLGBTがいるという状況が当たり前になればここら辺の意識も変わってくるのでしょうか。色々な生き方があって良いと思うのですけどね。
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