1970年よりゲイ向け旅行ガイドを提供する老舗メディア『スパルタクス』(ドイツ)が2018年度版のゲイフレンドリー指数を発表。
この指標は、すべての国及び地域について、14の指標の下に数値化し、ランキング付けしたもの。指標は5つのポジティブな項目と9つのネガティブな項目から構成されます。
<ポジティブな項目>
- LGBT差別を禁止する法律の有無
- 同性婚・パートナーシップ
- LGBTによる養子の可否
- トランスジェンダーの権利
- 性的同意年齢
<ネガティブな項目>
- 宗教上の影響
- HIVステータスによる入国制限
- 反ゲイの法律
- 同性愛行為を禁止する法律
- ゲイプライド(パレード)の禁止
- 地域民のLGBTみたいする敵意
- LGBTに対する迫害
- LGBTに対する殺人
- LGBTに対する死刑
最高得点は、カナダとスウェーデン。当然同性婚やLGBTによる養子が認められ、LGBTに対するネガティブな法律規制はありません。
それに続いて、ベルギー、デンマーク、フィンランド、アイスランド、ノルウェーの北欧諸国、フランス、ドイツ、オランダ、スペイン、イギリスなどのEU諸国が並びます。
オバマ時代に同性婚を合法化したアメリカは、トランプ政権の反LGBTの姿勢を受けてか、ランキングを5つ落として39位。
一方、最下位となったのは、チェチェン、ソマリア、サウジアラビア、イラン、イエメン、アラブ首長国、カタール。主に中東イスラム教国であり、同性愛を犯罪とし、同性愛行為があった場合には死刑判決が下される国が並びました。
我が国日本は、55位。ポジティブ項目では、『トランスジェンダーの権利』・『性的同意年齢』でかろうじてポイントを稼いだものの、『地域の敵意』でマイナス評価。あとは得点ゼロで可もなく不可もなくという結果になっています。
世界のLGBT人口は莫大な数に上るため、LGBT旅行者の日本へのインバウンド需要は馬鹿になりません。特に宗教上の問題など抱えておらず、LGBTフレンドリー国家になるのにはハードルは高くない日本。早くLGBT関連の法整備を行い、世界のLGBT旅行者を魅了する国と生れ変わるべきではないでしょうか。
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