アジアにおいて同性カップルを合法的に認める2番目の国になるべく、タイ政府は同性カップルの法的地位を認める「シビル・パートナシップ法」に関する審議入りしました。
昨年は、台湾において同性婚が合法化されましたが、施行されるのは2019年5月から。そのため、タイで順調に可決させれれば、アジアで同性カップルの権利を認める最初の国となる栄冠を勝ち取ることも可能です。
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タイ司法大臣は専門委員会が策定した最終法案を、認可を得るため政府に提出。時期選挙の前に可決することが見込まれるため、2019年2月には合法化されるのでは、と予測されています。
タイのゲイ男性、ラサナン・プラパイラットさんは20年にわたり同性パートナーと暮らしています。カップルは共有で家を購入し、服飾関係のビジネスを営んでいます。
プラパイラットさんは法案が通ればカップルとして申請するといいます。
「同性カップルの権利を十分に保護するために、何年も前に認められるべきものだったんだ。」
「同性カップルと異性カップルの間に違いはない。僕たちはたくさんの資産を築き上げてきた。今回の法案は素晴らしいよ。」
また、50歳のビタヤ・サエン・アルーンは今年パートナーが入院しましたが、親戚が知らせるまで彼の死を知ることはできませんでした。
今回の法案が可決すれば、病院でパートナーを訪問することができるようになります。
「パートナーが昏睡状態になったあと、いかなる書類への署名も許可されなかった。数年にわたり彼を看病していたのに、親戚ではないという理由だけでね。」
「シビル・パートナーシップ法は平等に関するものだけでなく、人間性に関わる問題だ。」
「ゲイの人々はあらゆる点に関して通常のカップルと同等の権利を認められなければならない。それが、ダイバーシティが真の意味で理解されるってことだ。」
同性愛に寛容な仏教国であり、多くのLGBTがカミングアウトしているタイにおいて、同性カップルの権利が認められていないというのは意外でしたが、今回法案が可決するといいです。また、LGBTに寛容な国という地位を不動のものとし、ますます多くのLGBTが観光地としてタイを選ぶようになるのではないでしょうか。
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