HIV感染をデート相手に告白するのはまだまだ難しいという調査結果。(英国)

イギリスにおいて、3分の2以上のHIV感染者は、自らのステータスをデート相手に明らかにすることを怖れているという結果が発表されました。

製薬会社Gileadが実施した調査によるとHIV感染者のカミングアウトにおける怖れは高まっているとのこと。調査はUK、フランス、ドイツ、スペイン、イタリアで実施され、UKの結果が特に深刻でした。

UKでは、44%のHIV感染者が長期的なパートナー関係や、結婚において障害になると回答。その他の国では12%-25%となっており、UKが突出していました。

また、31%のHIV感染者が、生涯独身のままであろうと考えており、これは長期的に健康を保持できるか定かではなく、長期的なコミットメントを約束できないからとのこと。

この調査において、HIVへの治療が進歩しているにもかかわらず、HIV感染者が直面している問題が明らかになりました。

HIV啓蒙団体のダィレクターであるCris Woolls氏はこの調査結果について、

「HIV治療の進歩によって、HIV感染後も健康的に長生きできることが可能となったものの、人生に対する期待はこの現実とは違っている。」

「全ての人が、それぞれのニーズと選好にあったベストな治療を受けることができるべきだ。そして、彼らが望む人生を諦めなければならないとするHIVに関する誤解を防がなければならない。」

この調査はHIV感染者、非感染者合わせて3,245人に実施。上記の結果の他にも、28%のゲイ男性が将来の家族計画に影響を与えうるHIVについて心配しているなどの結果がでてます。

「出会い系アプリなどでは、面と向かっては言えないような、残酷で傷つきやすい言葉についても大胆に伝えてしまえる傾向がある。これはHIV感染者をオープンで正直になることを躊躇わせ、HIVの感染状況に関して沈黙せざるを得ない状況、恐怖と見ぬふりに繋がるのではないか。」

HIV感染しても、適切に治療しウィルス検出されない状況になっていれば、他者に感染しないことがわかっています。(  )とはいうものの、非検出の状態かどうかは他人からはわからないし、恐怖心は拭えないのでしょう。

HIVに関しては、完治できる治療薬の完成が待たれますね。

Gay Star News

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