様々なセクシャリティ間の結婚が認められるようになってきた今日、一番幸せに結婚生活を送っていける組み合わせはどれなのでしょうか?ちょっと興味がそそられますね。
今回の調査の結果はちょっと意外なもの。というのも、男性ゲイカップルの結婚生活が最も長続きし、男女のストレートカップルが続くといういう結果に。そして、最も破局を迎えやすいのは女性レズビアンカップルと報告されました。
浮気性なイメージの強い(個人的見解ですが、、)男性同士の結婚は、関係の終局を一番早く迎えそうですが、意外にもレズビアンカップルが一番長続きしないとの結果に。
レズビアンカップルが破局を迎える確立はゲイカップルの2倍、ストレートカップルの1.5倍とのことです。具体的な離婚率は以下の通りです。
・レズビアンカップルの離婚率は29.3%
・ゲイカップルの離婚率は14.5%
・ストレートの場合は18.6%
今回の調査は、カリフォルニア大学ロスアンゼルス校の法科大学院(The williams Institute UCLA School of Law) が、2002年から2014年の間、バーモント州に住む515組のカップルを追跡。
ちなみにバーモント州は、2000年に全米で初めてパートナーシップ法(Civil union law)を可決し、同性カップルにも結婚で得られるものと同等の権利などを認める州となりました。2009年より同性婚が正式に合法化されています。
米国では2004年にマサチューセッツ州で同性婚が合法化されたのを皮切りに、現在では連邦レベルで合衆国憲法上同性婚が認められています。
調査で判明した、結婚生活が長続きする秘訣は、次の通りです。
・遅い年齢での結婚
・教育水準が高い
・友人など周りからの支持がある
なんとなく、納得できる結論ですね。
一方、『子供を育てているか』は、離婚率には影響を与えなかったとのこと。これはちょっと意外ですね。
研究を担当したキンバリー・バルサムは説明します。
「今回の調査は、結果が重要であるだけではなく、そのメソトロジー(方法論)としても有意義だ。同一地域にて、12年にわたり、多様な性的指向や性自認における離婚の類似性や違いを見出した。」
「このような研究は、同性カップルのステレオタイプ(先入観)を覆す上で重要だし、全てのカップルの健全な関係をサポートするための政策やプログラムを策定する上で重要な役割を果たすだろう。」
もちろん、米国と日本ではカップルの関係性は異なります。(米国は男女の関係も契約関係的で、相性が合わなければすぐに離婚する一方、日本はより情緒的な関係なので、離婚を思いとどまる傾向にある。など)
ただし、今後日本でも同性婚が認可されるに向け、今回のような先行調査結果は、同性カップル向けの社会制度を作って行く上で参考になるのではないでしょうか。(例えば、ゲイカップルはストレートカップルよりも離婚率が低いということになれば、ゲイカップルについてもストレートと同様、長期的視点からの配偶者のベネフィット(税優遇や不動産の権利など)を当然認めていかなければなりません。など)
今後も多くの興味深い研究結果が待たれます。
Study identifies predictors of relationship dissolution among same-sex and heterosexual couples
コメントを残す