最新調査によると、多くのLGBT の若者が、子育てをしたいと考えているていることがわかりました。
「LGBTQ家族計画調査(LGBTQ Family Building Survey)」は、LGBTQと認定した500人の成人に対して家族計画を尋ねるもの。
この調査によると、ミレニアル世代のLGBTのうち77パーセントがすでに子育てをしているか、子供を養うことを検討しています。これは、高齢世代に比べ44パーセント高いとのことです。
子供を持つLGBT +人の増加
若い世代のLGBTでは、63%の人が「代理出産、養子縁組、生殖補助技術を検討している」と答えました。
55歳以上の回答者では、すでに33%が「すでに子供を持っているか」、または「子供を持つことを計画している」と答えています。
報告書では、『近年の(同性婚認可の流れなど)「結婚に対する平等意識」がLGBT の人々にとって家族計画を考えさせているのでは、と示唆しています。
さらには、現代のLGBTは若い時期に家族や友人にカミングアウトするようになっているという事実も影響しているかもしれません。
また、報告書ではLGBTはストレートの人々よりも生物学的概念が「はるかに複雑で挑戦的」であることを指摘しています。
「セックスを通じた家族構築は、LGBTQコミュニティの中でも、特に男女同性関係にあるバイセクシャルの人々やトランスジェンダーにとっては選択肢であり続けるが、セックスを介して妊娠することができないLGBT カップルも代理出産、養子縁組や生殖補助技術を含む「色々な選択肢」を利用できるようになっている」
報告書は、生殖学者、産科医、新生児ソーシャルワーカー、および医師が、LGBT 家族の変化に備えて準備することを推奨しています。
同性カップルによる子育てに関する研究
こちらのカナダの調査では、ゲイの父親は立派な親であることを報告しています。
調査を実施したエリック博士は、ゲイの父親がどのように子育てに関与し、家庭での役割を果たすか調査するため、7年間にわたり92人のゲイである父親と1歳から9歳の間の46人の子供をを観察しました。
この研究では、ゲイである親は子供の生活に深く関与する割合が高く、ゲイの父親は平等に子育ての仕事を分担する傾向があることがわかりました。
「あらゆる形の子育ての役割について、高い関与があった」と、Feugzは説明します。
このような状況にもかかわらず、米国小児科アカデミーの研究者によって実施された調査では、回答者の63.5%が同性愛者の父親であるために汚名を経験し、「汚名を恐れて」特定の状況を回避していたことも明らかになりました。
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日本においても、同性婚の平等においては議論されるようになってきており、訴訟なども起きていますから、近いうちに大きな動きがあるかもしれません。そうなったとき、次は家族の問題や子育ての問題がクローズアップされることでしょう。その際は欧米における先行事例が非常に役に立つのではないでしょうか。
引き続き興味深い研究対象です。
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