トランスジェンダーは心疾患のリスクが高いという研究結果。(米国)

トランスジェンダーは心臓疾患のリスクが高いことがいくつかの研究から指摘されています。

これは、トランスジェンダーの人のの中で、性を一致させるためにホルモン治療を行なっている人がいるためと考えらえれています。

米ジョージ・ワシントン大学医学部保健科学科の医学教授であるマイケル・アウィグ(Michael Irwig)は、ホルモン療法を実施しているトランスジェンダーを追跡した調査を実施。

「多くのトランスジェンダーの患者は、男性化または女性化の過程で男性ホルモンであるテストステロン、女性ホルモンであるエストロゲンを摂取している。」

「いくつかの研究では、トランスジェンダーは心疾患を罹患しやすく、心臓病により死に至るリスクが高い。」

この調査では、性一致手続きを実施していようがいまいが、ホルモン治療を実施しているトランスジェンダーの心臓に由来する事象、例えば心臓発作、脳卒中、静脈血栓塞栓症など、にフォーカスしています。

ただし、トランスジェンダー女性ははホルモン治療の影響で心疾患のリスクが上昇する一方、トランスジェンダー男性の場合は相関関係が不明瞭とのこと。

「体内で生成される性ホルモンと心臓病の関係は複雑だ。ストレートの女性の場合、女性ホルモンはおそらく予防的な効果を発揮する。」

トランスジェンダーの患者にはホルモン治療が必要不可欠ではあるものの、調査を実施したIrwig博士は、特に年配のトランスジェンダーの人たちには安全のため、より詳細なリサーチが必要であると説明します。

2018年6月に発表された調査によると、バイセクシャル男性もストレートやゲイ男性に比べて心臓病リスクが高いことが報告されています。

この調査では異なったセクシャリティ8000人に対して実施されたもので、バイセクシャル男性は高ストレス、高血圧の状況に置かれているため、心疾患につながっていると示唆しています。

色々なカテゴリーごとに病気などのリスクがあるのであれば、カテゴリーごとにフォーカスした健康対策が必要です。データを集めやすくなっている世の中ですので、このような調査がどんどん行われていくといいですね。

Pink News

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