ゲイ出会系アプリを利用する青少年は、性的行為以上のものを得ているという研究結果。(米国)

米国ノースウェスタン大学が『青少年の健康に関するジャーナル(Journal of Adolescent Health)』に発表した論文によると、ゲイ及びバイセクシャルの青少年は、単にセックスの相手を求めるだけではなく、友達やコミュニティを見つけることができるメリットがあるということが報告されました。

調査によると、米国の14歳~17歳のゲイ・バイセクシャルと自認している、性的な行為を行ったことがある青少年のうち、半数以上がグラインダー(Grindr)などのゲイ出会系アプリを利用しているとのこと。

論文を執筆したキャサリン・マカパガル博士はシカゴ・トリビューン誌に対して説明します。

「Grindrなどの出会系アプリを使っている少年は、性的な行為に及んでいる確率が高い。ただし、今回の調査では、性的な行為に及んだあと、その相手と友人になったり、ボーイフレンドになったりすることもわかった。ゲイの少年は、性的な関係以上の恩恵をアプリから受けているということだ。」

「調査対象の少年達は、自分たちの生活に注意が向けられていることや、性的な成長やカミングアウトの過程の中でアプリが果たす役割についてとても興奮して説明してくれた。」

これ以外にも、アプリを利用する少年の方が性感染症に関する検査を受ける割合が高いという恩恵もあったとのこと。

一方で、Grindrは社はこの調査を受け、「非合法・不適切な行為を容認することはできない。18歳以下の少年のアプリ利用は禁止しており、契約内容に反している。」と、青少年のアプリ利用を自粛するよう、声明文を発表しています。

「Grindrのサービスは成年に対してのみ利用可能だ。Grindr利用者はアプリの機能またはメールを通じて、このような非合法・不適切な利用を通報してほしい。」

さていかがでしょうか。

青少年の性的な活動を助長するようなアプリは認められないですし、出会系アプリは知らない人と出会うため、脅迫など様々なリスクも存在します。

ただし、青少年は同じような悩みを持った仲間と出会いたいという気持ちがあるのも理解できます。

そこで、健全なコミュニティづくりのためのゲイ向けアプリなんか、需要があるかもしれませんね。

LGBTQ Nation

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