スリランカ政府は国連人権会議(UN Human Rights Concil)に対して、反ゲイ的な法律を見直し、ホモセクシャルを非犯罪化することを約束しました。
現在、スリランカでは植民地時代からの影響を受け、同性愛についてはいわゆる『わいせつ罪(Gross indecency law)』として犯罪とされています。
スリランカでは、同性カップルに対しては、結婚した異性カップルに与える法的保護が全く認められないのはもちろん、スリランカの私立病院の中には、ホモセクシャルの『治療』を提供しているところもまだまだあるとのこと。もちろん、LGBTは生まれつきのものであり、このような治療が効果がないことは、すでに世界的に広く認められているにもかかわらず、です。
スリランカ政府の今回の対応は、スリランカ刑法365条及び365Aに規定された、『成人間の合意の上の同性愛関係』を犯罪とする条項について改正するよう、国連から受けた勧告に対応するものです。
勧告ではまた、LGBTコミュニティへの差別を対処するため、さらに踏み込んだ対応を求めています。
スリランカの司法副長官であるNerin Pulle氏は、「スリランカ刑法を国際的な人権基準を満たすよう改正することを約束する」、と説明します。
さらに氏いわく、性的指向や性自認において差別がないよう、今後法律上明記することも考えているとのことです。
さていかがでしょうか。
少し調べてみたところ、刑法365条、365A条というのは上記『わいせつ罪』に対して罰金またはむち打ち刑を規定しているとのこと。ただし、スリランカにおいて適用された実績はないようです。
仏教が国民の70%、続くヒンデゥー今日が12%と、同性愛に寛容な宗教がメインであることも関係しているのでしょう。LGBTに反対するような国となる要素が特に見当たりません。
最近まで内戦下にあり、物騒なイメージもありますが、2009年に内戦は終結し、その後、経済成長も著しいとのこと。世界遺産や綺麗なビーチも豊富ですので、今後、LGBTにとって人気の旅行先になるかもしれませんね。
参考: Pink News
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