イギリスのLGBT啓蒙団体『Stonewall』が職場におけるLGBTの状況に関する報告書を発表しました。
報告された調査結果は以下となっています。
・5人に1人:LGBTであることを理由に同僚からネガティブな発言を受けた。
・8人に1人:トランスジェンダーであることを理由に客や同僚から身体的な嫌がらせを受けた。
・10人に1人:黒人、アジア人などマイノリティ人種のLGBTスタッフは、身体的な嫌がらせを受けた。(白人LGBTの場合は3%のみ。)
・5人に1人:昨年、求職中にLGBTであることを理由に差別的な扱いをうけた。
・8人に1人:昨年度、黒人、アジア人などマイノリティ人種のLGBTが失業した。(白人LGBTは4%のみ。)
・5人に2人:バイセクシャルの38%は、職場において自身の性的指向をカミングアウトしていない。
・3人に1人:昨年度、差別への恐れのため職場においてLGBTであることを隠していた。
・8人に1人:同性愛嫌悪(ホモフォビック)による嫌がらせを受けたことについて、会社に報告するのに気が進まない。
企業が取るべき対策として、以下を提案しています。
・同性愛嫌悪や差別を認めない明確な社内規定を策定する
・社内トレーニングを通じて、社員をサポートする
・トランスジェンダーの受入を改善する
・多様(ダイバーシティ)な従業員を雇用する
・社員のダイバーシティの状況をモニターする
・LGBT従業員をサポートする
LGBT先進国であるイギリスでは、カミングアウトの状況や、人種構成など日本と状況が異なると思いますが、LGBT先進国でもまだまだLGBTがのびのびと仕事をすることが出来ない状況にありそう。
仕事以外に悩みを抱えた状態では、従業員は全力を出せず、生産性を損ないます。誰もがカミングアウトでき、仕事に集中できる環境を整えることが今後企業には必要ではないでしょうか。
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