ゲイ出会系アプリの中国進出。

ゲイの出会系アプリのHornetが中国で資金調達に成功し、中国のアプリで業務提携というニュース。

Hornetは15百万人の登録者と3百万人のアクティブユーザーを有し、フランス、ブラジル、ロシアでトップマーケットを誇る、世界で2番手のゲイ出会系アプリとのことです。

このHornet、中国において800万米ドルの資金調達をし、中国最大の 出会系アプリBluedと業務提携をしました。

Hornetは最近でも  ゲイの旅行ガイドVespaを買収しており、積極的な差別化を図っているようです。

このニュースのポイントの2点あると思います。

 


中国ゲイマーケットはチャンスがある。


10億人超の人口を擁する中国では、ゲイ人口も莫大。一般的にLGBTは人口の5%〜10%いると言われていますが(*1)、それを元に算出すると、中国におけるLGBT人口は5000万人〜1億人と、大国なみの数になります(ちなみに人口1億人を超えるのは12カ国のみのため、中国LGBT国というものがあれば、世界13番目の大国です)。今後は、中国から新しいLGBT向けビジネスが生まれ、世界のLGBTビジネスを引っ張っていくということも十分に考えられそうです。

 


ゲイアプリは差別化が必要。


スマホの普及が一通り行き渡ると、種々のアプリが生まれます。しかし、インターネットビジネスは、ネットワーク効果(*2)により強者が総取りする傾向が強く、出会系アプリでも、使いやすいアプリに利用者が集まります。

出会系アプリも例外ではなく、利用者が増えれば増えるほど出会いのチャンスが増え、アプリの魅力も向上しますね。

そんな中で、アプリ側も、課金の範囲や、フィルターの仕方、デザイン、ターゲットを絞る(ガチムチ向けやフェティッシュ向けなど)で差別化を図っています。これからも、アッと驚くような出会い系アプリが生まれることでしょう。

(本当に大切な人と出会えるアプリが登場するといいのですが。。)

 

 

*1:2015年に電通ラボにより実施された調査によると、日本のLGBT比率は6%となっています。(http://www.dentsu.co.jp/news/release/2015/0423-004032.html)

*2:ネットワーク効果とは同じ製品・サービスを利用するユーザが増えると、それ自体の効用や価値が高まる効果をいう。(http://www.exbuzzwords.com/static/keyword_3632.html)

 

(Source 1: Queerty)

https://www.queerty.com/gay-dating-app-hornet-raises-8-million-chinese-investors-20161123

(Source 2: Queerty)

http://www.pinknews.co.uk/2016/12/18/gay-dating-apps-hornet-and-blued-enter-global-partnership/

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