これは、あえて研究テーマとする必要がないくらい、誰もが納得できることでしょうか。
デンマークIT大学の博士論文によると、ゲイ出会系アプリのGrindrがゲイの恋愛を変革したと主張します。
この論文を執筆したKristian Mollerによれば、
「セックス相手を探すため、すでに多くの人が出会い系アプリを使っていることがわかってる。それはそんなに驚くべきことではないが、複数人でのセックス関係が見られることなど興味深い。」
さらに、
「ゲイ文化がメディア化され、コミュニケーションテクノロジーと絡み合ってきている。従来、ゲイがセックスをするためには、当局から隠れて行う『空間』が必要だった。そのためゲイは自分自身で空間を作り出していた、例えば新聞広告において、検閲を受けないような隠語を用いていたように。」
論文では、Grindrのような出会い系アプリが、ゲイ同士が知り合う空間を提供し、ゲイ文化が進化したと説明します。
Mollerは、出会い系アプリがもたらす他の点、例えばChemsex(クスリを使ったセックス)など、道徳に影響を与えるような「出会いのアポカリプス(文明に対する破壊的影響)」をさらに研究したいとコメントします。
出会い系アプリの登場は、自分以外に多くのゲイがいることを知り、自分自身を受け入れ、LGBTとして表に出ていくことが容易になったこと、恋人やセックスの相手を見つけやすくなり、ゲイが人生を楽しむことに貢献するなど、多くのメリットをもたらしました。
しかし、その一方で、気軽にセックス相手が見つけられるようになったことから、本当に大事な人が見つけにくくなったことや、本文にもあるように、クスリを使ったセックスなど反道徳的な行為を促進することにもなっています。
ゲイ出会い系アプリも、さらなる進化が求められているのかもしれません(例えば、本当に大事な人が見つけられるようなフィルターの工夫や、セックス寄りではない、よりソーシャル向けのアプリなどでしょうか。)
コメントを残す