アメリカのLGBTQ青少年の多くは、自身のセクシャリティについてストレスを抱え、塞ぎ込むこともある一方で、LGBTQであることを誇りに思っていることが判明しました。
米国コネチカット大学はLGBT啓蒙団体のヒューマン・ライツ・キャンペーン(HRC,Human Rights Campaign)とともに、アメリカにおける13歳から17歳LGBTQ、12,000人に対して調査を実施しました。
内容はメンタルなものから身体的な健康の多岐にわたるもので、家庭や学校において自身が受け入れられていると感じるかなどを調査するものです。
主な結果は以下の通り。
・77%以上のLGBTQ青少年が、1週間以内に塞ぎ込みを経験した。
・そのうちの70%が同期間に絶望や自分が無価値であると感じた。
・95%が、慢性的なな不眠状態にある。
・5%が、学校や教師はLGBTの支えになっていると感じている。
・26%が、教室では安全だと感じている。
LGBTQとして10代を送ることの困難さが表された結果となっています。
ただし、一方で、前向きな結果も。
・91%の青少年がLGBTQであることに誇りを持っている。
・そのうちの93%はLGBTコミュニティの一員であることを嬉しく思う。
この結果に対しHRCの代表であるチャド・グリフィンは、問題定義します。
「今回の悲しい結果は、家族やクラスメートからの拒絶、いじめや嫌がらせ、多くの大人たちの無関心を表している。
これまで以上にLGBTQの青少年が存在価値を感じ、平等で愛されていると感じられるように保護することが重要だ。」
さていかがでしょうか。
米国での調査ですが、LGBTが米国ほど表立って認められていない日本においては、さらに状況は悪いのではないでしょうか。
まずはLGBTのための社会制度を整え、LGBTとして生きていきことは当然平等であるというメッセージを大人たちが発することが必要です。
その上で、LGBTQの青少年が学校や家庭において無駄に自身のセクシャリティに悩まないように教育や環境を整えていくのが大事ではないでしょうか。
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