これも新しい愛の一種?
83歳のMatt Murphyと58歳のMichael O’Sullivanは、親友でありますが、どちらもストレート男性。ところがこの度、同性婚を果たしました。
2人は30年来の友人であり、ご近所さん。高齢のMurphyは寄る年波のため、 O’Sullivanさんに介護を頼むことにしました。その見返りとして、彼が亡くなったあとは家を譲ることを約束。
ところが、夫婦ではない両者は相続時に50,000ユーロを支払わなければならないことに気づきました。そこで、この税金を回避するため、同性婚をすることを決意。
O’Sullivanさんが警察に確認したところ、この同性婚は全くの合法であり、税務当局や司法関係者も同性婚後は税金に関して全く問題ないとのお墨付きをもらいました。
Murphyによれば、「O’Sullivanはいつも私のことをとても心配してくれている。」
O’Sullivanによれば、
「Murphyは、献身に報いるため家を残すしたい、と言ってくれている。嬉しいアイデアだった。でも家を譲り受けてもすぐに売却しなければならないと気づいたんだ。莫大な税金のためにね。」
O’Sullivanは離婚した妻との間に1男2女がおり、全くのストレート。ただし、O’Sullivanとの関係をこう説明します。
「Murphyのことは大好きだ。だけど、性的な意味合いではないんだ。」
「生涯出会った人の中で、最も素晴らしい人だ。」
このカップルはダブリンの公的施設で、11人の参列者の中結婚式を挙げました。
新婚生活がスタートしたわけですが、MurphyはO’Sullivanが女性とデートすることにも寛容です。デート相手に結婚しているか問われた場合は、「もちろん、結婚しているって伝えなきゃならないよ。」
さていかがでしょうか。
税金を回避するために恋愛関係にない相手と結婚するというのは、男女の間でも可能ですね。とすれば、平等の観点からは同性間でも認められるべきです。
今後、多くの国で同性婚が認められるようになれば、このようなケースは増えていくでしょう。その時に、結婚とは「愛の行き着く先として行為」ではなくなり、例えば節税対策の1手法というような、もっと事務的なものになっていくのかもしれません。
また、このような性的な意味合いを超えた献身もまた一つの愛と言えるのかもしれません。
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