レズビアンカップルと子育てに関する長期の追跡調査では、のメンタルヘルスに問題は生じないことが報告されています。
1986年以降、同一の母親及び子供を調査対象として続けられてきたこの研究が、ニューイングランド医学誌(New England Journal of Medicine)に掲載されました。
これは、米国で人工授精により子供をもうけていた84人を含む、154人の母親を対象に実施したもの。
研究を実施てしているNanette Gartrell博士、Nanette Gartrell博士及びAudrey Koh博士は説明します。
「25年にわたる長期間の調査でも、ドナーの人工受精で生まれた性的マイノリティの両親の子供と、米国の一般的な家庭の子供との間でメンタルヘルスにおいて大きな違いはない。」
「1986年~1992年に調査を開始した時は、人工受精により誕生し、性的マイノリティに育てられた子供が抱える将来のメンタルヘルスについて、(メンタルヘルスは悪くなるという)かなり支配的な憶測があったものの、長い研究を継続して、今その子供たちが25歳になった今、異性カップルに育てられた通常の子供とメンタルヘルスに違いがないということが明らかとなった。」
ゲイ及びレズビアンカップルに育てられた子供に関する研究は、近年多く報告されていますが、いずれも、異性のカップル(父親と母親)に育てられた子供の方がメンタルの成長上望ましいとする迷信を否定する結果となっています。
そのため、よく言われる「同性カップルによる子育てが有害である」という主張は完全に根拠がないものであり、両親の性的指向に基づいて、子どもの親権や養育、または(人工授精など)生殖技術へのアクセスを制限する正当な理由はないと言えます。
今回の研究はサンプルサイズは少ないものの、長期間にわたる追跡調査であり、従来の発見を補強するものとなります。
両親が男と女だからといって、幸せな家庭環境に育てられるとは限りません。それならば幸せな同性カップルの家庭ですくすく育った方がメンタルヘルス上子供にとってプラスであるのは、想像に難しくありませんね。
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