男性の『精子』がメンタルヘルスに良い影響を与えるという科学的発見。(米国)

ニューヨーク州立大学は、300人の女性に対してセックスとメンタルヘルスに関する医学的な調査を実施、その結果は興味深いものでした。

というのも、男性の精子には気分を高め、深い睡眠に導き、愛情を増す働きを持つ、少なくとも3つの「抗ストレス化学物質」を含んでいることが判明しました。

今回実施した研究者は、コンドームなしで定期的にセックスをする女性のメンタルヘルスが良好であることに気づき、この原因を探求。

そしてその結果、精子はセロトニン(*1)、甲状腺刺激ホルモン放出ホルモン(*2)、メラトニン(*3)を含んでおり、これらのホルモン物質がメンタルに好影響を与えるという結論に達しました。さらに、精子はセックス時に直ちに体内に吸収され、血液中で検出されるようになりますが、そのこともメンタルヘルスとの関連があることが判明しました。

(*1)セロトニンは、血管の緊張を調整する体内物質で、生体リズムや神経内分泌、睡眠や体温調節に作用する。(wikipediaなど参照。以下同じ。)

(*2)甲状腺刺激ホルモン放出ホルモンは、甲状腺刺激ホルモンの分泌を調整。甲状腺は、脳の活性化、新陳代謝の促進、体温調節などに機能する。

(*3)メラトニンは、睡眠ホルモンと言われ、体内リズムの調整、睡眠と覚醒のリズムを調節する働きがあるホルモン。強い日光を浴びると分泌が減ることで有名で、朝起きたら朝陽を浴びるべきとする根拠になっている。また、強い抗酸化作用がある。

研究論文の要旨は次のように記載されています。

女性のセックスとコンドームの使用は、ベックうつ病調査表(*4)のスコアに関して、関連性が見られる。

(*4)ベックうつ病調査表は、アメリカの精神科医アーロン・ベック博士によって考案されたもので、抑うつの程度を数値として測定するもの。0~40以上の数値で表され、スコアが高いほど、うつの状態と診断される。

コンドームを使用しない女性は、メンタルヘルスが良好という結果となっており、さらにコンドームの利用頻度と、鬱の兆候、自殺未遂の割合は比例していた。

つまり、セックス時にコンドームを使用しない女性でも、最後に行ったセックスから時間が経つにつれて、鬱の傾向を表すスコアが上昇する。

これらのデータが示すことは、精子が鬱の兆候を中和させるということ、また女性器は精子を吸収しており、数時間後には血液の中で検出されるが、このことがメンタルヘルスに好影響を与えるという証左である。

 

上記のことはつまり、精子はいわゆるマルチビタミンのような働きをしており、実際、精子の中には何種類ものタンパク質、健康的なビタミンやミネラルを含んでいるということ。パートナー男性によって各々の『ビタミン』の量は異なっているものの、精子を吸収することは、マルチビタミンを摂取するような役割を果たすと主張しています。

さていかがでしょうか。

今回は、研究対象が女性ということですが、男性の場合はどうでしょうか?体内に吸収され、血流の中に含まれるという原理から考えれば、男性の場合でもメンタルに好影響を与えるという利点は変わらなそうですね。

但し、コンドームを使わないセックスは、性病感染のリスクがかなり高いです。本当に信頼できるパートナーを見つけた人だけに許される特典ですね。

参考: awarenessact.com

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