LGBTと日本の音楽シーンに関する記事(FUZE)

(元ソース;FUZE 2017年7月27日、進化する海外のLGBT音楽 ここでも取り残される日本 )

欧米のポップスの歴史とLGBTの流れがまとめられた、良記事です。メインは欧米のLGBTミュージックの潮流の解説ですが、日本の状況を述べた箇所もあります。

簡単にいうと、「日本ではセクシャルマイノリティ音楽がほぼない。」ということですが、筆者は以下のようにコメントしています。

“当事者によるポップ・ソングがなかなか聞こえてこないのが日本だ。まったくないとは言わないが、単純に数が圧倒的に少ないし、それらが目立つところにあるとも思えない。「あのシンガーはじつはゲイなんだよ」という地点から発せられる隠喩としてのゲイ・ポップスではない、もっとオープンな歌が求められている時代はすでに到来しているのではないだろうか。”

確かに、その通りですね。LGBTが、(宗教的な観点などから)直接的に迫害されてしまう欧米とは異なり、一応タブーとはされているものの、そっとしていれば平穏には生きていける日本では、音楽に乗せて声高に存在を主張する必要性がなく、LGBTだけをターゲットとした音楽は商業的に(ビジネス的に)成り立つかどうかだけが重要となるのでしょうか。その場合、あえてLGBTをターゲットにして音を作るより、いっぱん向けに作った方がマーケットは広いので仕方がないかもしれません。

ただし、LGBT市場は6兆円、人口にして低く見積もっても5%はいると言われており、LGBT人口は500万人近くいると推測されます。LGBTの心に響けばミリオンセラーが生まれそうですね。実際にはLとGとBとTでは趣向が全く違うので、この限りではないでしょうが。。

ただ、LGBT当事者のマーケットだけではなく、BL好きの女の子マーケットも含めれば、もしかしたら、LGBT音楽は隠れたブルーオーシャンなのかもしれないですね。

(矢野経済研究所のリサーチによれば、2016年度のBL市場は220億円と報告されています。

http://www.yano.co.jp/press/pdf/1628.pdf )

今後、センスとカリスマ性のあるLGBTミュージシャンの登場に期待したいですね。

(ちなみに、マッキーという不世出のゲイ?ミュージシャンが、『軒下のモンスター』というゲイの初恋を歌った名曲があるのですが、記事では触れられていませんね。。本当に名曲なんですが。。

軒下のモンスター 槇原敬之

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