オーストラリアは長い時間をかけてLGBTIの平等、権利を獲得してきました。最近では、同性婚が合法化されたことが記憶に新しいですね。
ところが、最新の調査によると、所得という点については、LGBTIコミュニティの中でも未だに格差があることが判明。例えば、LBTIの女性は、GBTI男性に比べ、25%平均所得が低いという結果になりました。
また、4万オーストラリアドル(330万円ほど)以下の低所得層は、LBTI女性が60%、GBTI男性が42%となりました。
St. George 銀行が発表したこのレポート、LGBTQI Financial Wellbeing Reportは、オーストラリアのLGBTIコミュニティにおいて、経済的な支援が必要であることを訴えます。
マネージャーのRoss Millerは、今回の調査はLGBTQIの様々な経済的なニーズについて銀行が理解するために実施したもの、と説明します。
「家族向けの銀行として、私たちはシニア層、他民族、LGBTQIなどを含む全ての顧客を助けることにコミットしてる。」
「このレポートはLGBTQIの経済的なニーズを理解する大事な一歩となる。」
またレポートでは、LGBTI女性は確かにLGBTI男性よりも18%稼いが少ないものの、ストレート女性とストレート男性の差が31%であることに比べると、その差は少ないと指摘。
ただし、LGBTQI女性はストレート女性に比べ、今後10年間で、体外受精や出産にかかるコストが5倍に上ると予想、さらに、持ち家の所有や引退後に生活コストをパートナーと負担し合うという点に関してもストレート女性より不利にあると説明します。。
「LGBTQI女性は、稼ぎという点に関しては、ストレート女性よりマシかもしれないが、その他の点ではまだまだ困難を抱えている。」
さて、いかがでしょうか。
日本においても、ダイバーシティが声高に唱えられ、女性が平等に重用され始めてはいますが、男女の経済格差はまだまだ大きそう。
性別ではなく、実力で評価される社会の仕組みであることが平等の観点のみならず、会社の成長には必要です。
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