LGBTと自認する人は増えている。その特徴は?最新の世論調査(米国)。

米国の世論調査会社ギャロップ(Gallup)が340,000人に対して実施した調査によると、LGBTと自認している米国人の割合は4.5%と報告されました。約11百万人の成人がLGBTであるという計算になります。

米国におけるLGBTの割合は、2012年度の3.5%、2016年度4.1%と着実に増えてきています。

近年顕著であるのは、ミレニアル世代(1980年~1999年に誕生した世代)のLGBT増加率です。この世代のLGBT比率は、2012年は5.8%でしたが、2016年に7.3%、17年度には8.1%に上昇しました。

また、人種別ではヒスパニック系とアジア系が大きく増加。性別では、女性の方が男性よりもLGBTとの自認率が高くなっています。

(Source: Gallup/ Gay Star News,)

収入面ではちょっと意外な結果。日本でも『LGBTはお金を持っている』というようなトレンドがありますが、年間所得$90,000 以上のLGBTが3.9%と少数であるのに対し、$36,000以下のLGBTは6.2%と大きくなっています。

今回のLGBT自認率の調査結果は、米国ではLGBTの権利が認められ、差別から解放されるようになりつつあることで、自分の心に正直に生きる人が増えてきているということの証左でしょうか。

日本では、2015年に電通が実施した調査での7.6%が定説になっていますが、直近ではより増えているかもしれませんね。また、性はグラデーションであり、「ストレート対LGBT」と単純に二項対立できるものではなりません。性のグラデーションの中、どこからをLGBTと認めるかは個人次第だし、社会的な認識にも依存すると思います。日本での最新の調査も期待したいですね。

Gay Star News

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