ゲイ男性向けメディアのGMFAによると、65%のゲイ及びバイセクシャル男性が直近のセックスでコンドームを利用していないと回答しました。
これは、523人のゲイ及びバイセクシャル男性に対して行ったアンケート結果。
主な結果は以下となっています。
- 65%の回答者が、挿入行為のあるセックスにおいてコンドームを利用しなかった。
- そのうち、8%の男性がPrEP(暴露前予防投薬)を摂取した。
- 14%がHIV感染しているが、ウィルスが検知されていない人と無防備なセックスをした。
- 一方、32%は、自身のHIVステータスを知らない相手とセックスした。
- 11%が、無防備なセックスをしたが、リスクにについては心配していない。
- 27%はリスキーな性生活を送っていることを認めている。
主任編集者のIan Howleyは、この結果を受け以下のようなコメントをしています。(要旨のみ抜粋。全文はソース元参照。)
「現代において、リスクの意味合いが20年前とは変わってきている。コンドームは唯一の予防法ではなく、HIV治療をしている場合は感染のリスクはなく、またHIV予防薬を摂取している人もいる。性教育としてコンドームの利用を促すだけではダメだ。リスクを再定義し、PEP(*1)、PrEP(*2)やHIV感染しているけどHIVが検出していない場合のリスクなどについても教育していく必要がある。」
*1:曝露前予防投薬(Pre Exposure Prophylaxis)。一般的には HIV治療薬のツルバダを行為前に摂取する。
毎日常用することで、90%程度感染率を下げることができると言われているが、効果は研究により異なっているのが現状。(参考; https://yomidr.yomiuri.co.jp/article/20151207-OYTEW52808/ )
*2:曝露後予防薬(Post Exposure Prophuylaxis)。HIVに感染したかもしれない行為の後(曝露後)72時間以内に、抗HIV薬(HIVに対する治療薬)の内服を開始して、HIVに感染するリスクを低下させる予防策。
(http://www.acc.ncgm.go.jp/public/nPEP/nPEP.html )
ソース元がイギリスの雑誌なので、おそらく欧州におけるデータ。日本はさすがにここまで無防備なセックスは多くないとは思います。
確かに、HIVは死の病ではなくなりましたが、以前不治の病ではあります。予防薬も100%防げるものでない以上、セーフセックスを心がけたいですね。
( instinct, August 17th 2017, http://instinctmagazine.com/post/survey-says-65-gay-bi-men-didnt-use-condom-last-time-they-had-sex )
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