複数と性的関係を持ってしまう人、そんな人の性格は意外または想像どおり?
2016年に実施された調査によると、ゲイ男性の41%が現在、または過去に『オープン・リレーションシップ』(*)の関係にあると報告されています。
(*)オープン・リレーションシップ(open relationship)とは、結婚やパートナーシップに準じる関係において、一夫一婦制(モノガミー)の状態ではなく、他者との性的関係も相互に許容する関係。
今回、Journal of Bisexuality(バイセクシャル・ジャーナル)において、どのようなタイプの人が『オープン・リレーションシップ』の関係を持ちやすく、その理由はなぜなのかが発表されました。
パデュー大学とメリーランド大学の研究チームは100人のLGBの人々に対して、『オープン・リレーションシップ』や『合意的な非一夫一婦制(ノン・モノガミー)』に対する姿勢について、インタビューを実施しました。
その結果、オープンマインド(心が開いていること)で、クリエーティブ、想像力に富む者ほど、『オープン・リレーションシップ』の関係に入ることが確認されました。
新しい経験や意識に対して開放的な人は、複数のパートナーを持つ関係への興味深い兆候があった。アクティブな想像力を持ち、多様性を好み、新しいことへの積極的に参加する気質を有する人々は、『オープン・リレーションシップ』に対して前向きな姿勢を示し、このような関係に入りたいと考える者が多い。
一方で、計画的できちんとしており、注意深く、意識の高い人々は、『オープン・リレーションシップ』に対して否定的である。
研究者は、このような個人は、刺激を求めることについて控えめで一夫一婦制という社会的規範に違反することに消極的だと説明します。
これらの結果は、想像通りかもしれません。しかし、1点ちょっと想定外の結果も報告されています。それは、
外向的な人(Extrovert)は内向的な人よりも、『オープン・リレーションシップ』の関係に消極的という結果になった。(一度は試してみたいと考えてはいるものの。)
研究者はこの結果について、おそらく外向的な人は、他人の目が気になってしまうからだろう。と結論づけます。
外向的な人とオープンマインドな人の違いがよくわかりませんが、日本だと浮気だの不倫だの騒がれて、まだまだこんな関係は社会的に受け入れられそうもないですね。『オープン・リレーションシップ』の関係に対して、ゲイの友人に聞くと、大抵こう回答します。
「精神ではパートナーと愛し合ってるから大丈夫。」
さてさて『オープン・リレーションシップ』の概念は『LGBT』などと同様、概念として日本に輸入され、浸透していくのでしょうか。
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