LGBTカップルは旅行を楽しむのが困難であるとする調査結果。(ヴァージン・ホリディ社)

航空会社のヴァージン航空などで知られるイギリスのコングロマリットヴァージングループの旅行業部門であるヴァージン・ホリディ社のニュースリリース。ここには、LGBTカップルが旅先ではまだまだ楽しめないことが浮き彫りになりました。

以下、完訳です。

ストレートカップルの84%が海外旅行中に愛情を示し、そのうちの75%は、自宅にいる時よりも愛情を示すということに驚きはないかもしれません。

一方で旅行中にお互いの愛情をオープンに示すLGBTのカップルはたったの5%であるということが報告されました。

その理由として、LGBT旅行者のうち10%は身体的な暴力に会い、33%は偏見や嘲笑といった差別を経験、67%は普通の行動(例えばパートナーの体に日焼け止めを塗るなど)においても不快な経験をしたことを挙げています。

「Virgin Holidays (ヴァージン・ホリデイ社)では、性的指向や性認識に関わらず、誰であろうと、どこであろうと『自分自身』でいられる権利があると信じています。」と、バージン・グループのRichard Bransonはコメントします。

「今日もおいても、差別への恐怖を感じずに、休日を過ごすことができない人がいることにショックを受けています。ヴァージン・ホリデイ社はこの重要な問題についての声を挙げていくことを素晴らしいことと考えています。」

LGBTカップルの40%は、差別は世界中で経験し、英国人の旅行者からでさえ差別的な対応を受けることもあると答えています。

ただしこのような不快な経験は、他の旅行者からもたらされるだけではなく、33%のLGBT旅行者はホテルスタッフやなどからも受けています。結果として、80%のLGBTカップルが休暇中に一度も手をつなぐことができず、50%以上は、安全であるはずのホテルにおいても手をつなぐことができないという結果です。

「休暇はリラックスでき、楽しく、冒険に満ちたものであるべきです。残念なことに、LGBTの旅行者は未だこれを実現できていない。」と、バージン・ホリデイのマネージング・ダィレクターであるJoe Thompsonは言います。

「私たちは、世界中の人々がこの問題に関わって欲しいために、LGBT旅行者が休暇中に直面する問題について、メディアなどに問題提議しています。また顧客に対して可能な限り最高の経験をしていただくため、世界中のパートナーと協力している。」

2016年にバージン・ホリデイ社はLGBT旅行者にとって最高の会社の一つとなるための3カ年計画を発表しました。この計画には、従業員を啓発し、顧客の意識を育て、取引先に影響を及ぼすことなどが含まれています。2017年には、LGBTの権利に保守的な国、例えばカリブ諸国などで、LGBTの権利について影響を及ぼすことに注力しています。

Virgin Holiday

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