最新!中国のLGBT出会い系アプリランキング。中国ゲイ出会い系アプリはすごい勢いで伸びている。(2017年度)

10億人の人口を抱える中国、もちろんLGBTの人数も膨大な数に上るはず。種々の調査結果では、総人口の5-10%がLGBTであると推定されていることから、おそらく5,000万~1億人ほどのLGBTが生活しているはずです。(*1)

(*1) 2017年にポストセブンが報じているように、『7,000万人』というのが、有力な説のようです。この記事では、中国における膨大なLGBT人口はイギリス人口を越えており、旅行、挙式、ファッションなどにおける潜在市場として魅力的である旨、報じています。ポストセブン

 

中国のIT系メディアTechnodeが、2017年度LGBT向けアプリのランキングを発表しました。まだまだ日本では馴染みの薄いアプリも多いですが、今後日本にも進出してくることが予想されますし、中国人の友達を作りたいLGBTは利用してみるといいかもしれません。

Blued

(source: Blued HPよりscreenshot、TOP画像も同様)

2012年にローンチされたBluedは27百万人のユーザーを抱える、ゲイ中国発の出会系アプリ。20%は外国人ユーザーとなっているようです。ヨーロッパや東南アジアにも拠点を設けて11言語に対応、現在190各国にて、ビジネスを展開しています。Bluedは米国発出会い系アプリHornetに対しても出資しており、ゲイ出会い系アプリ発祥の地、かつ大激戦区の米国市場においても布石を打っています。(*2)

(*2)当ブログでも以前とりあげました。ゲイ出会系アプリの中国進出

Lesdo

(source: LESDO HPよりscreenshot)

LESDOはレズビアン特化型の出会い系アプリとしては中国で1番人気。150万人のユーザーが利用しています。レズビアンの女性たちにより設立され、2013年にアプリがローンチされました。LESDOは、レズビアン向け出会い系アプリの枠にとどまらず、34分間の自己制作映画Miss You Alwaysを発表、中国の動画視聴サイトiQiyiにて130万人、YouTubeでも50万人が視聴しています。

 

Aloha

(source: Aloha HPよりscreenshot)

Alohaは中国のゲイ男性により開発された、出会い系アプリ。ストレート向けの出会い系アプリで有名なTinder(LGBTを対象とすることもできる)の機能を取り入れ、画像を左右にスワイプすることで、「興味がある」、「興味がない」人を振り分けることができ、「興味がある」同士で出会うことが可能。BluedのライバルであるALoha、ユーザー数はまだまだBluedに追いつきませんが、ユーザーフレンドリーな使用感(UI)であり、写真共有などが簡単にできます。

lespark

(source: lespark HPよりscreenshot)

こちらも、レズビアンに特化した出会い系アプリ。数百万人のユーザーを抱え、ライブストリーミング(動画配信)機能を備えます。

Grindr

(source: Grindr HPよりscreenshot)

出会い系アプリのハシリであり、世界で27百万人のユーザーを抱える、世界最大のゲイ出会系アプリのGrindrは米国にて開発されましたが、2018年に中国企業が買収しています。開発者であるJoel Simkhaiはこの買収により会社を去っており、現在は中国企業によって運営されています。(*3)

(*3)ゲイ出会系アプリのGrindr、中国企業に買収されたけど、セキュリティは大丈夫?

このほか、ゲイ出会い系に限れば、10百万人ほどのユーザー数を誇る、米国Jack’dがあり、このアプリも中国で利用できることを考えれば、目下、中国はLGBT出会い系アプリ戦国時代といった様相。最終的に、どのアプリがデファクト・スタンダード(業界標準)アプリとなるか興味深いですね。

ちなみに、日本では圧倒的なシェアを誇る、日本初ゲイ出会い系アプリの 9 Monsters ですら、世界で30万人程度のユーザーしかいないので、中国のアプリが本格的に進出してきたら、ひとたまりもないかもしれません。(ただし、出会い系アプリはユーザー数が重要とはいえ、あくまでも同一母語、同一地域内での利用者が多いことが人気となる前提条件。たとえユーザー数が数千万人存在していても、その人たちが、出会うすべもない、また同一言語でコミュニケーションできないような、例えば中国の奥地のユーザーであれば、大して影響はないでしょう。)

(source: App Store 9 monsters よりscreenshot)

日本においては、9monsters一強が続きそうですが、このままでは、最近の日本発ビジネスと同様、ガラパゴス化していってしまいそう。いかにして中国進出を果たし、中国ゲイユーザーを取り込めるかが、世界的アプリになれるかどうかの試金石になりそうですね。日本初アプリに期待したいところです。

Technode

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