大学は、自己探求の場であるのは今も昔もかわりません。ただ、最近の学生は探求の度合いが増々過激になっているのでしょうか。
米プリンストン大学は、学生によって運営されるBDSM(*1)サークルを公認するアイビーリーグ(*2)の大学となりました。
(*1)Bondage(緊縛),Discipline(調教),Sadism(サディズム),Masochism(マゾヒズム)の略
(*2)米国北東部の有名私立大学8校の総称。一流大学生の通称名として使われる。
このサークル、『プリンストン・プレイズ(Princeton Plays)』は学部長及び生徒会に公認され、補助金も支給される権利を得るとのこと。
サークルメンバー(匿名)は説明します。
「度々の議論を通じて、僕たちはキャンパスにBDSMのためのスペースが必要だってわかった。キャンパスの外にあるようなものではなく、新しいスペースが。」
ただし、BDSMサークルといっても、皆さんが想像するような、セクシャルな行為には限られないとのこと。むしろ、性的な行為はあまり重要でないとのことです。
「一般的に思われていることとは逆で、多くのBDSMコミュニティの人はアセクシャル(Asexual)なんだ。」
(*3)無性愛者。他者に対して恋愛感情を持てないというセクシャリティ。
このサークルの中でSMに関する性的な行為を行いたい生徒は、大学の規則に従うことが求められ、違反した場合は大学に通報されるとのことです。
さて、いかがでしょうか。
歴史上の人物でもサゾやマゾは数多く登場していることからも、SM志向の人は昔から一定数いるのは間違いありません。(そもそもサゾという単語は、どSであり、どMであったと言われるフランスのマルキ・ド・サド侯爵から由来していますしね。)
ただし、インターネット社会を生きる若者は、情報を簡単に手にいれることができ、かつ性的な刺激は満たされてしまうと増々過激なものを求めていってしまいます。
SMなどは、性的活動の中でもかなり過激な方ですので、大学の管理下にあったほうがかえって安全なのかもしれませんね。
この点、清濁合わせ飲み認めていくアメリカ文化がなせる技。臭いものには蓋をする型の日本では、大学公認のSMサークルはまだまだ出てこないのではないでしょうか。
参考:Queerty
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