無性愛者は日々無意識の差別を受けているという調査結果。(米国)

無性愛者(asexual)とは、異性にも同性にも恋愛感情や性的欲求を抱かない人。2004年度に調査では、世界人口の1%が無性愛者だとされ、世界には75百万人ほどの無性愛者がいると推測されています。

コロンビア大学院のカウンセリング心理学博士課程に所属するAsha Fosterは、世界で初めての「無性愛者に対する無意識上の差別 (microaggressions)」に関するリサーチを実施しました。これは無性愛者の人が経験する無意識上の差別について、様々な角度から測定するもの。

「無性愛に対する無意識の差別とは、無性愛者及び無性愛に対する暗黙の偏見に由来する侮辱や否定の意識であり、日々起きている。」

Fosterは738人の無性愛者をFacebookやTumblrなどソーシャルメディアなどから見つけ、インタビューを実施。代表的な差別としては、無性愛が『存在しないと思われている』ことや『ただの堅物(prude)』で、恋愛をするようになるまでの通過的な段階に過ぎないと思われること。

彼女はこのような差別が無性愛者の精神上の健康に害となり、「精神的な落ち込み」、「感情的困難に直面」、「鬱の傾向」などにつながっていると分析。

「無性愛の男女は、異性愛者の男女に比べ、高い割合で不安を抱えている。」と彼女は答えます。

「無意識の差別によるインパクトなど、さらなる調査が次のステップになるだろう。」

異性や同性が好きになるという人がいるなら、誰も好きにならないという人も当然いることでしょう。人間とは不思議なものです。まずは、そのような人がいるということを認識することが、無性愛の人が幸せに生きていくための前提かとおもいます。

Queertry

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