何かを隠すということは、ストレスになるということは想像に難しくありません。
米国ジョージア大学で産業組織心理学を研究するRachel Williamsonは、職場における性的指向に関連した職業的行動についての論文を発表しました。
ソーシャルメディアやLGBTセンターなどで募集された89組のカップルに対して実施されたこの調査は、職場置けるカミングアウトの状況をヒアリングし、それが生活に及ぼす影響や、仕事への満足感、家庭における満足感を調査するもの。例えば、アンケートとして「仕事が終わり家に帰ると疲れ切っているか?」など、回答してもらいまいました。
その結果、想像通りかもしれませんが、職場において性的指向を隠していることは、不健康であるということが判明しました。職場で性的指向を隠すことは、家庭空間に悪影響を及ぼし、パートナーとお関係にも緊張をもたらしていました。
『職場によっては、性的指向を隠すことを求められるかもしれない、その場合には、代名詞を変える(”彼”を”彼女”にする)ことや、職場でパートナーのことに触れない、会社のイベントにパートナーを連れていかないなどの工夫をしている。』
と、研究者のWilliamsonは説明します。
『このような努力は、家庭におけるパートナーの満足にも影響を与える。パートナーは、仕事が家庭の邪魔になっていると不満を口にする。』
研究する必要もないほど、当たり前の結果ですが、、科学的な結果に裏打ちされることで対策が取れるということもあるかと思います。まずは、職場で気兼ねなくカミングアウトできるような職場文化にする(またはそのようなところで働く)ことが本人の健康とパフォーマンス発揮のために必要ですね。
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