米公共ラジオ局(National Public Radio)が実施した最新の調査によると、未だに多くのアメリカ人がホモフォビック(同性愛嫌悪)な暴力を受けているという結果に。
米公共ラジオ局はハーバード大学公衆衛生大学院などと共同で実施。2017年の1月ー4月の間に、489人のアメリカ人成人を対象に行われました。
LGBTQのアメリカ人のうち57%が性指向、性自認に関係した悪口を経験し、51%は、自分自身、またはLGBTQの友人がホモフォビックな暴力を受けたことがあると回答しています。「ホモフォビックな暴力」の主な内容は、脅迫や性的ではない嫌がらせなどです。
差別に関する見方は世代によって異なります。
50歳以上の世代では、大多数(59%)が、個人的に受ける差別が最大の問題とする一方、若い世代では、法律や政府の政策が問題であると回答しています。
「年配のLGBTQは、法的な保護など考えられなかった世代だ。その中でLGBT運動家たちは大衆を鼓舞して社会運動を展開してきた。」と、調査を実施した責任者であるLogan Caseyは説明します。
人種によって、結果は異なっています。
20%のLGBTQは、就職活動において差別を経験していると回答していますが、白人が11%であるのに対し、有色人種は32%にも及びます。
また、警察に呼び止めらた経験のあるLGBTQも、白人が5%であるのに対し、有色人種は30%に上ります。
さていかがでしょうか。
LGBT先進国のアメリカでもまだまだ理解が進んでいないようですね。(むしろ進んでいるから、保守的な人との軋轢があるのかもしれませんが。)
米国では白人以外のLGBTQが2重の差別を受けているという現実もあるようです。
参考: Gay Star News
コメントを残す