バイセクシャルは悩み深い?バイのメンタルヘルスに関する研究結果。(米国)

もし、同性も異性も愛せるとしたら、それは天国? それとも、、

アメリカン大学の最新の調査によるとバイセクシャル(*1)は、『double discrimination(二重の差別)』のため、メンタルヘルスにおいて高いリスクを負うことが判明しました。

(*1) 両性愛。男性にも女性にも見られる、いずれの性の人に対しても、美的な憧れや情緒的・精神的な魅惑、あるいは性的・肉体的な欲望を抱くような性的指向(wikipedia)

調査を担当した助教授のEthan Mereishは、こう説明します。

「バイセクシャルの人々は色々な場面で二重の差別に直面している。彼らは、しばしばストレートのコミュニティのみならず、LGBTQのコミュニティからも無視され、拒絶され、非難される。」

「このような差別や孤立はバイセクシャルの人々にとって孤独を深める要因となっているのだろう。」

この調査は18~64歳のバイセクシャル503人に対して実施。多くの回答者が、極度の精神的な沈鬱や孤独を感じており、時には自殺願望を有する者もいたようです。

また、彼らは自己のアイデンティティ(性認識)を隠すことにプレッシャーを感じているとのこと。研究者はこれを『internalized heterosexism (内向的異性愛主義)』つまり、ノーマルな性的指向に見えるようストレートのふりをしなければならないとする思考と考えます。

『このようなバイセクシャルにおける固有のストレスは、彼らの精神上の健康に悪い影響を与え、ゲイやレズビアンにおけるセクシャルマイノリティのストレスとは区別すべきものである。』

『今回の調査の結果は、バイセクシャルのメンタルヘルスを改善するための予防措置を設けるため、バイ特有のストレス要因及び孤独を対象とすることの重要性を強調するものであろう。』

バイセクシャルは、同性も異性もどちらもイケて、羨ましい楽しそう!と感じてしまいますが、バイにはバイならではの悩みがあるのですね。

確かに、セクシャルマイノリティのゲイやレズビアンはセクシャリティを自分自身で受け入れることができさえすれば、結構みんな楽しくやってる雰囲気です。

一方、バイセクシャル、特にストレートのふりをして生活している人々は、ふとした時に同性に抱く恋心に後ろめたさを覚え、嫌悪感に苛まれるのでしょうか。

やはり、性の多様性を受け入れるような世の中になるのが健康的だし急務ですね。

Queerty

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