Facebookによる偽ニュース対策の新システム、同性愛嫌悪を助長する恐れがある?

Facebookは最近、ユーザーに対して『ニュースの信頼性』を評価する機能を導入しました。

2018年1月19日にCEOのザッカーバーグから直接発表された同ニュースは、最近の偽(フェイク)ニュース問題を受けて、情報の信頼性を担保するために導入されたもの。

この機能は、Facebookユーザーがランダムにニュースの信頼性を評価することを求められ、Facebookは評価に基づきニュースの表示頻度を調整するというもの。

ザッカーバーグは説明します。

「今日の世界では、扇情的で偏った、誤った情報が氾濫しすぎている。」

「ソーシャルメディアは、以前よりも効率的な情報の伝達を可能にしたが、我々がこの問題に取り組まなければ、偽ニュースはますます増幅されてしまう。」

Facebookのフィードに表示されるニュースが「高い信頼性のある情報」からなることを目指し、フィードに表示されるニュースの全体量は5%から4%へ減少するとのことです。

この変更、フェイクニュースが減り、情報の質が向上する点は歓迎すべきです。ところが、LGBTという観点からすると少し注意が必要。

というのも、世界の人口の5%-10%を占めるにすぎないLGBT向けの情報についても、マジョリティが評価するものになってしまうため。

ホモフォビア(同性愛嫌悪)な人などが評価者となった場合、偏見に満ちた評価がされてしまう恐れがあります。

LGBTに限らず例えばユダヤ人向けの情報など、マイノリティ向けであればこの問題は起きるため、すでにこの点について批判するメディアも出てきているようです。

米国IT企業のスタンスは『とりあえずチャレンジし、問題が出てきたら軌道修正する』ですので、まずはやってみてから、となるのでしょう。

FacebookはLGBTフレンドリー企業ですので、当然ここら辺は配慮すると思いますが、テクノロジーが進化し便利になるにつれ、また新しい問題が出てくるものですね。

Pink News

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