ノンケにとって見た目は魅力的、でもトランスジェンダーは性的に対象外だという研究結果。(米国)

ストレートの人にとって、身体的な魅力にかかわらず、トランスジェンダー(*1)やノンバイナリー(*2)に対しては性的興味を持たないことが判明しました。

(*1)トランスジェンダーとは身体的性と心の性が一致していない者。

(*2)ノンバイナリーとは自分のジェンダーを男性、女性どちらに限定できない者。身体的性は男性だけど、心は女性、とも言い切れないようなニュートラルな性。

米国インディアナ大学の研究者が実施したこの調査はストレートの大学生319人を対象に、48人の出会系アプリプロフィールを見せてその反応を確認するというもの。48人は対象者にとって異性の人を選定。

ただし、48人のプロファイルはジェンダー情報が記載されますが、こちらはランダムにストレート、トランスジェンダーとノンバイナリーが割り当てられます。例えば女性のプロファイルのラベルに、「トランスジェンダー男性」と記載されるイメージです。

その後、319人の学生は各プロフィールの魅力を評価します。

「ストレートの学生は、トランスジェンダーやノンバイナリーと記載されたプロフィールに対して性的に魅力的ではないと回答した。」

研究の著者であるエリオット・スミスは説明します。

「この違いは、外見の違いによるものではなく、ただ単にランダムに記載したジェンダー情報によるものだ。ストレート以外の個人に対する偏見の一種と考えられるだろう。」

研究者たちは出会系アプリにおけるトランス嫌悪の兆候を見つけようと試みます。

「トランスジェンダーの中には一旦そのセクシャリティを知られると性的、ロマンスの対象として見られなくなるというのはよく聞くことだ。だから、この問題について詳細に調査することを決めた。」

「もちろんこの研究には限界がある。参加者は「プロフィール」の人と実際にデートするわけではない。プロフィールを評価するのと、実際に誰かとデートすることには違いがあるだろう。」

「また、対象者を学生に限定することはバイアスとなる可能性がある。なぜなら、人間のセクシャリティは一生をかけて変化するものだから。今回の発見は、たんんい性的に未熟なだけであるかもしれない。」

「また、この研究はストレートの人だけを対象としたが、トランスジェンダーやストレートでない人の結果も非常に興味がある。」

ちなみに、ストレート女性は、トランスジェンダーやノンバイナリーのプロフィール写真に対して、友達にはなって見たいと回答する一方、ストレート男性は、友達になりたいとする人の割合も少ない結果となりました。

さていかがでしょうか。

さすがに、どんなに外見がタイプでも、自分の性的指向とは別のセクシャリティの人には魅力を感じませんね。私はゲイですが、どんなにイケメン男性風でも、女性には全く興味はわきません。そういう意味では、まあ当然のことを再確認しただけの研究でしょうか。

LGBTQ Nation

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