『Asexual (無性愛)』が辞書に追加される。

ある言葉が辞書に追加されるということは、少し特別なことです。

なぜなら、それはオフィシャルなものとして認められ、その後数世紀に渡り定義づけられ、人々の認知を得ることができるのだから。

最近では、「結婚」に同性間カップルも含まれたり、性が流動的であることを表す「gender-fluid」などが追加されています。

そして今回、このようなダイバーシティ用語の仲間に、「asexual」が追加されました。辞書における定義は以下となります。

[People] not involving, involved with, or relating to sex, such as an asexual relationship.

つまり、性的な行為に関与しない関係であり、他者に対して恋愛感情や性的欲求を抱かないような人々をさします。日本語的に訳すと、「無性愛者」となります。

辞書的な意味合いにおいては、人以外にも、例えば植物など生殖器官を持たないものも含まれます。

アセクシャルの啓蒙団体であるAVEN(Asexual Visibility and Education Network)によれば、今回の変更は重要な勝利であり、「達成した!」「私たちのコミュニティが手を携えてこのことを成し遂げたのは素晴らしい!」と祝福しています。「ついに来た!私たちの存在が認められる時が!」などの反応も。

さて、いかがでしょう。

LGBTにしてもそうですが、自分が当事者でないと、その思いを理解するのはなかなか難しいです。とはいえ、やはり自分の性的志向が認められていないというのは、自分を世の中で表現する上で苦しいということは理解できます。その点、アセクシャルの人には朗報ですね。

ところで、未だに辞書に載せる載せないが話題になるのが面白いですね。すでにwikipediaなどがあり、紙の辞書に記載されなくても、言葉は流通しています。

それでもやはり、歴史ある辞書という権威に認められる、ということに一定の役割と需要があるのでしょうか。

参考:

http://gay star news

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